絞りとシャッタースピードの関係

明るいレンズが欲しくなってきたので、色々と物色していると、焦点距離の違うレンズどっちのが大きくボケるの?というところから疑問になってきた事。『センサーサイズの違いによるボケの大きさ』を調べていたら、基本であるはずの絞りとシャッタースピードの関係を分かっていたつもりで、あまり分かっていなかった。
なので基本に立ち返り、絞りとシャッタースピードの関係と、それからセンサーサイズの違いによるボケの大きさを、備忘録的にまとめようと思います。

 

絞りとシャッタースピードの関係

絞りやシャッタースピードで『1段』や『1/3段』と説明で出てくることがあります。これはカメラでF値を変える時、例えば F 4.0 から F 3.5 にする。これが1/3段絞ったという事。
多くのカメラは絞りとシャッタースピードを1/3段ずつ切り替えられるので1/3段を3回絞った場合、1段絞るという事になります。
そこで下の表を↓

f_ss_01
絞りの太字が一段で、その一段の間に 1/3段があるイメージです。(シャッタースピードは1/3段を省略しています。)
絞りを1段絞るとカメラに入る光の量が半分になります。
絞りを1段開くとカメラに入る光の量が2倍になります。
シャッタースピードでも同じように
1段シャッタースピードを早くすると光の入る時間が半分になります。
1段シャッタースピードを遅くすると光の入る時間が2倍になります。
1秒開いているのシャッタースピードを1段遅くすると2秒開いている事になるので2倍光が入るという事。シャッタースピードの方が感覚的には分かりやすいと思います。

 

適正露出は組み合わせいっぱい

下の表は同じ露出になる組み合わせです。

 F値 F 4.5 F 4.0 F 3.5 F 3.2 F 2.8 F 2.5
SS 1/100 1/125 1/160 1/200 1/250 1/320

※ SS はシャッタースピード

上記以外にも組み合わせはあります。
適正露出を維持したまま F値を1段開けるには、シャッタースピードを1段早くすると光が入る時間が半分になるので露出を維持できます。(F値を1段開けるとカメラに入る光量が2倍になる為)
もちろん1/3段でも同じ事です。

以上のような、絞りとシャッタースピードの関係に実際はISOも関係してきます。
ISOは、ISO200からIS0400のように数値が2倍になると光への感度が2倍になるので、上の表のように同じ感覚で考える事ができます。
組み合わせは色々ありますが、絞りを開けていけば、被写界深度が浅く(ピントの合う範囲が狭く)なり、その分シャッタースピードを早くできるので被写体の動きを止めやすくなります。そのほかにISOも関係して3つの関係で露出が決まります。

センサーサイズごとの画角の違いとボケの関係→

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です