今回はアートフィルターのライトトーンです。
数あるレビューサイトでも『ライトトーン』の使い方に迷っている感じを受けました。
多くの人の作例は明るくふんわり系にしているものが多いです。確かに、ライトトーンを使うと明るくなります。そこで皆さん「ライトトーンも明るく優しい感じにするアートフィルター」と説明しているサイトを多く見かけます。が、ライトトーンはどんなアートフィルターなのでしょう。
基本的なアートフィルターの使いかたは『アートフィルターを使用した撮影 始める編』を参照。
もくじ
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実のところライトトーンはどんなアートフィルターなのか
デイドリームもファンタジックフォーカスも特徴は違えど明るくする系です。アートフィルターにこれ以上まだ『明るくふんわり系』が必要なのでしょうか。それもそれほど特徴のない明るい系が。
実際にカメラのモードダイヤルでライトトーンを選ぶ時に表示されるイメージ写真は、明るい系ではなくどちらかと言ったら落ち着いた感じの写真です。
そこで、オリンパスがライトトーンを作った意図を探って見ると、オリンパスの作例は暗めの風景を明るくしていたり、手前の明るく写った被写体とは違って奥の暗くなってしまった建物などを明るくするためにライトトーンを使っている印象を受けました。
そこで分かったは、オリンパスのネーミングミス。もとい。
暗いところを明るくするために露出補正で+補正すると、明るい部分が白く飛んでしまうような場合にライトトーンの効果を使うようです。
わかりやすいオリンパスの作例はE-P5のアートフィルターページ。このライトトーンの作例は空を明るくせずに暗くなってしまった地面を明るくするために利用しています。
ライトトーンの効果を比較
照明機材なしで暗所をライティングしてくれるかのような感じなのでライトトーンというのかな。と今更思うわけで、明るい部分は白とびしないように、暗い部分は違和感のない程度明度を上げる効果があります。
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まとめ
暗い部分の明度を上げる手段は他にもありますが、アートフィルターなので手軽な方法としてという事なのでしょう。他のアートフィルターの効果が一目瞭然なものが多いだけにちょっと地味なライトトーンですが、HDR撮影で強引にダイナミックレンジを広く見せるよりも自然な彩度とコントラストで仕上がるので三脚もいらないナチュラルHDRとして使えるのではないでしょうか。
ここでは本来のライトトーンの利用方法をあえて探ってみましたが、もちろん使い方は自由なので、他のアートフィルターよりも自然な感じのふんわりハイキー系として使っても有りだと思います。写真は楽しんだ勝ちです!