前回のハイキー用マイセットを使って撮影してみましょう。ハイキーの場合は露出補正でプラス側に補正しますよね。その時 +1.0 や、+2.0とか、どのくらいプラスにすればいいのか分からずに迷ってしまう事もあります。そんな時はヒストグラムという表示が見れると便利です。
OLYMPUS PENで、とタイトルをしていますが、カメラの基本的なところは同じなので、同様の操作ができるカメラならなんでも大丈夫。ここではOLYMPUSのカメラで説明していきます。
もっと基本的なハイキー方法(露出補正)はこちら
ヒストグラムを使ってみよう
画面を見ながら、いいなと思った所までプラスに補正するのもいいですが、『ヒストグラム』という表示を参考にすると失敗を防げたり、自分の好みの補正レベルが把握できるようになります。
ヒストグラムを表示させるには『INFO』ボタンを何回か押すと下の画像のようなグラフが出ます。
下の画像はヒストグラムだけを拡大したものです。
ヒストグラムとは
明るさの分布を表す棒グラフ状の表示。横軸は明るさ、縦軸は明るさごとの画素数を表しています。
白は画面全体の、緑はスポット測光エリア内の画素数の量を表示、右端のオレンジの線は露出オーバー(明るすぎる)の部分があるよ、という表示。
※デジタル写真は小さな点、ピクセルの集まりです。そのピクセルの数を画素数と呼んでいます。
ヒストグラムの表示は白黒写真で考えると分かりやすいと思います。グラフの右、明るい側が白く写る部分で、左の暗い側が黒く写る部分とイメージしてください。例えば、一番右が真っ白です、そのグラフが上に伸びるほど真っ白のピクセルが多く写ることを意味しています。なのでグラフが右にかたよるほど明るい写真になります。
カラー写真でも同じ考えです。右側の明るい方にグラフが多くかたよれば、明るいピクセルがいっぱい写って明るい写真になるということです。
今回はハイキー写真を撮影するので、明るすぎちゃいましょう。ヒストグラムの右端に露出オーバーのオレンジ色がある程度出てくるあたりまで露出補正をプラスにします。お好みによってはオレンジが一番上までいっちゃてもいいかなと思います。
これでどんな場面でも、ちょい露出オーバーまで補正をプラスにもっていきやすいです。
下の写真は、ハイキー設定を使い、ちょいオーバーまで補正して撮った写真と、ノーマル設定で適正露出の写真です。
設定編でも少し触れましたが、この設定は露出オーバーを想定して青を強調した設定なので、この設定のまま適正露出で撮影すると青がすごい事になるので、適正露出あたりで撮影する場合はマイセットを切り替えて下さいね。