今回はアートフィルターのクロスプロセスを使います。
クロスプロセスは独特の色合いで非現実的な雰囲気を表現するフィルター機能です。
※基本的なアートフィルターの使いかたは『アートフィルターを使用した撮影 始める編』を参照。
もくじ
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クロスプロセスの由来はフィルム写真の現像方法
クロスプロセスは銀塩カメラ(フィルムカメラ)で撮影した後のフィルムを現像する方法の一種。
フィルムは大別するとネガフィルムとポジフィルム(リバーサルフィルム)があって、それぞれの方法で現像する。写真になるまでの大まかな行程が以下の図
この本来の現像とは逆に、ネガフルムにポジフィルムの現像方法で、ポジフィルムにネガフィルムの現像方法で、お互いの行程をクロスするように行う現像方法をクロス現像(クロスプロセス)と呼ばれる現像方法です。
クロスプロスの大まかな行程が以下の図
このようなクロス現像をすると、思いもよらない発色の写真が出来上がりました。
その為、当時はファッション写真や、ミュージシャンを撮影する際に用いられ注目を集め、映画にもこの現像を使用した表現があるそうです。
クロスプロセスの効果を比較
クロスプロセスには2つのタイプがあります。(タイプが選択できない機種もあります。)
クロスプロセス1:シアン系(青系)の発色に転じる
クロスプロセス2:マゼンタ系(赤系)の発色に転じる
※クリックで拡大
一般的にポジフィルムをネガ現像するクロスプロセスが多く、OLYMPUS アートフィルターのクロスプロセスもこの系統の発色の変化です。(OLYMPUSカメラブログ参照)
フィルムを現像するかのように楽しむ
アートフィルターはクロスプロセスもそうですが、かなり作り込まれているものが多く、単にフィルター効果として楽しむ以外に、写真の作品作りにも使えるような本格的な仕様になっています。
フィルム時代の写真家が、自分の作品を表現する方法としてクロス現像を行ったように、発色のクセを理解してクロスプロセスの効果を表現の手段として利用する事ができそうです。