ヘリコイド付きマウントアダプターでオールドレンズをマクロレンズに

オールドレンズをASP-Cのカメラで使用すると焦点距離が1.5倍に、マイクロフォーサーズだと2倍になり焦点距離50mmのレンズが35mm換算で75mmや、100mmになってしまう。いわゆる中望遠レンズになる。そのままポートレート用に使ってもいいが、中望遠は切り取り感のある画角の為、使いずらい印象を持つ方も。
そこでオールドレンズをデジタルカメラに装着するためのマウントはヘリコイドマウント選ぶ。すると、ヘリコイドを繰り出す事で接写ができるようになり、中望遠マクロレンズとして使えるわけだ。

 

オールドレンズでのマクロ撮影の実力は?

使用したオールドレンズは、インダスター50-2 50mmの最短撮影距離(実測)は66cm。使用したヘリコイドマウントはKernel M42-m4/3M

このマウント。通常時では無限遠がしっかり出る。前述した最短撮影距離66cm 焦点距離100mm相当で撮影したものがコレ。

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そしてマウントのヘリコイドを最大まで繰り出し撮影したものがコレ。(絞りは両方ともF8)

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結果は、最短撮影距離は66cmから22cmまで寄れるようになり、直径23.5mmの十円玉が収まらない程まで寄れた。
フルサイズのマクロレンズは通常、最大撮影倍率1倍で十円玉が画角にちょうど収まるまで寄れる。私はマイクロフォーサーズ機で撮影しているため、フルサイズ機の2倍寄れればマイクロフォーサーズでの最大撮影倍率1倍になるが、そこまでは寄れなかった。
しかし、このヘリコイドマウントひとつで無限遠から35mm換算で最大撮影倍率1倍以上(相当)まで寄れるわけだから手軽に使える。

もちろんオールドレンズなのでマニュアルフォーカスになってしまうが、この方法なら1万円ほどでマクロ撮影ができる、マクロに少し興味が有り、マクロレンズにはなかなか手が出ない方には朗報だ。以前から知られている方法だが、実際使用してみて思いのほか良かったのでオススメしたい。
ヘリコイドでマクロ用にすると、しっかりマクロ撮影が楽しめ、ここまで寄れるとさすがに被写界深度は檄浅。マウントのヘリコイドをもう一つのフォーカスリングとして使い画角を調整し、EVFを覗き微妙なピントをマニュアルで合わせて撮影。しっかりと狙いたい方は三脚を使用するといいだろう。(以下はテスト撮影したもの、三脚は未使用。)

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ボディ内手ぶれ補正のあるカメラはオールドレンズでも手ぶれを補正してくれるので嬉しい。その場合は使用するオールドレンズの焦点距離をカメラ側に設定するのをお忘れなく。

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