【OM-D 機能・使い方】ライブコンポジットで星景写真

ライブコンポジットとは、長時間撮影機能のひとつで、通常は何十枚、何百枚と撮影した写真をPCのソフトで合成して作成するもので、手軽にできるような撮影方法ではなかった。
オリンパスのOM-D(一部のPEN)はカメラ本体で自動で合成してくれるので、使い方さえ分かってしまえば、何枚も撮影したものを自動で一枚の作品に簡単に仕上げてくれる機能です。さらに、合成後の写真はRAW保存できるので、カメラ内RAW編集や、PCなどで劣化が少なく画像編集ができます。

ライブコンポジットがよく使われるシーン、星の光跡(日周運動)

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星の日周運動は、北極星を中心に反時計回りで、一時間に15度 星が動きます。
上の写真は一時間ほど撮影したものだったように思います。それだけの間シャッターを開けておくと、街の明かりもあるので、すぐに露出オーバーになってしまいます。
ライブコンポジットを使って撮影すると、移動した明かりや、変化した明かりのみ加算されていくので、露出オーバーになることなく撮影できます。

ライブコンポジットを使用した撮影方法

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モードダイヤルを『 M 』マニュアルモードにします。大丈夫です。マニュアルモードだからと構えずに、ゆっくり設定していけば誰にでもライブコンポジットは使えます。

マニュアルモードにしたら、次はシャッタースピードをコントロールするダイヤル。シャッターボタンの部分についているダイヤルで、シャッタースピードが遅くなる方向へどんどん回していきます。
すると『60″』→『LIVEBULB』→『LIVETIME』→『LIVECOMP』と液晶のシャッタースピード表示が変わっていくので、『LIVECOMP』にセットするとライブコンポジットです。

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1. 露出時間を決めよう

撮影前に露出時間を決めておくと良いと思います。
難しいことはありません。ゆっくり設定していきましょう。とりあえず絞りは今回はそのレンズの一番明るい値(一番小さい数字)にしてください。
ISO は 最初は 800 程度にしてみて、シャッタースピードは 4秒にしてみましょう。撮影する方向を決めて三脚に固定してテスト撮影してみてください。とれた写真が明る過ぎればISOをもう少し小さ数字にするか、またはシャッタースピードを4秒から2秒などのように早くします。逆に暗すぎた場合はISOを大きい数字にするか、シャッタースピードを遅くします。
そうして少しずつ露出を合わせていき、決まったらシャッタースピードを覚えておいてください。ISOは露出を合わせていく段階で、自分で設定したISOになっていると思います。
(ライブコンポジットで使えるISOは LOW 〜 1600 までです。)

2. 『LIVECOMP』でシャッタースピードを設定

先ほどのようにフロントダイヤルでシャッタースピードを遅くなる方向へ回し『LIVECOMP』を表示させてください。
その後、『MENU』ボタンを押すと、カメラの液晶に下画像のような表示があらわれます。

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この表示がライブコンポジットでのシャッタースピードを決める『コンポジット撮影設定』です。先ほどテスト撮影で決めた露出のシャッタースピードに合わせます。合わせたら『OK』を押して撮影設定を完了させます。シャッターボタンを半押しすると撮影するライブビューに戻ります。

3. 後はシャッターを切って待つだけ!

設定が完了したら、シャッターボタンを押します。この一回目のシャッターはノイズリダクション用(写真のノイズを抑えるため)の撮影です。
設定した秒数でノイズリダクション用の撮影が行われます。そうすると、カメラの液晶に『コンポジット撮影の準備ができました』と表示されるので、次のシャッターこそ撮影開始です!
撮影を開始すると、設定した秒数が経過するたびにカメラの液晶に合成された画像が表示されるので、星の日周運動を撮影する場合は光跡の長さがお好みの長さになったところでもう一度シャッターボタンを押すと撮影が停止します。

まとめ

オリンパスのカメラで行える『ライブコンポジット』の特徴はカメラ本体で自動で合成してくれるので、PCを使って何枚もの写真を自分で合成する手間がない事と、合成後の出来上がった写真がRAW形式で保存できる事です。
カメラだけで完結する合成で初心者も始めやすく、RAW保存した写真で画像加工をする玄人も楽しめる機能だと思います。

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