ボケに大事なF値の計算方法
センサーサイズが違うとどのくらいボケに違いがあるのでしょうか、
実際に撮影でボケを大きく表現したい時はF値を小さい数字に絞ります。なので明るいF値のレンズはボケを出すのにとても有利ですよね。そのF値がセンサーサイズ毎でどの程度差があるのか。以前の記事でとり上げた主な4つのセンサーサイズ(フルサイズ、APS-C、m4/3、1型)の差は絞り何段分なのでしょうか。(絞り1段分などの話し)
実際にカメラで撮影して試すのも良いですが、簡単な計算で分かります。
F値 = 焦点距離 ÷ 有効口径
引用元:Wikipedia
有効口径とはレンズの内径の一種だと思ってください。ボケに大きく関わっています。この式の有効口径を仮に5mmとして入れてみると。
フルサイズ:焦点距離 50mm ÷ 有効口径 5mm = F 10
この場合、F値が F 10 です。同じようにその他のセンサーサイズの換算50mm相当のレンズも有効口径5mmで計算してみます。
フルサイズ | 50 ÷ 5 = 10 |
---|---|
APS-C | 35 ÷ 5 = 7 |
(マイクロ)フォーサーズ | 25 ÷ 5 = 5 |
1型(ニコワン) | 18.5 ÷ 5 = 3.7 |
F値が以上のようになり、下の表を見てみると、それぞれの差は 絞り約1段分の差になっている事がわかります。
ぼかせるレベルがなんとなくわかる
先ほどの式を応用して次の式 焦点距離 ÷ F値 = 有効口径 を使って、それぞれの50mm相当の焦点距離で絞り1段ちがいで計算すると。
フルサイズ | 50 ÷ 8 = 6.25 |
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APS-C | 35 ÷ 5.6 = 6.25 |
(マイクロ)フォーサーズ | 25 ÷ 4 = 6.25 |
1型(ニコワン) | 18.5 ÷ 2.8 = 6.6 |
だいたい同じような有効口径になったと言えるのではないでしょうか。有効口径の数値が大きいほどぼかすのに有利なレンズです。
各焦点距離を同じF値で計算したりすると、
広角:24mm ÷ F 4 = 6 標準:40mm ÷ F 4 = 10 中望遠:85mm ÷ F 4 = 21. 25
ぼかせるポテンシャルをどの程度秘めているのかなんとなくわかります。数字好きな人はこおいうの嫌いじゃないでしょう、数字アレルギーの方は要らない情報かもしれません。
実際はこれに、どのくらい被写体に寄れるのか、なども大きく関わってきますがどの程度ぼかすのに有利なレンズかが簡単になんとなくつかめる計算として使えるのではないでしょうか。