マイクロフォーサーズ 手ぶれ補正比較 ボディー内 vs レンズ内

手ぶれによる失敗写真を未然に防いでくれる素晴らしい光学式手ぶれ補正機能。マイクロフォーサーズではオリンパスが ボディー内手ぶれ補正に、パナソニックが レンズ内手ぶれ補正にそれぞれ力を入れている印象があります。
ボディー内手ぶれ補正は、カメラ本体に手ぶれ補正機能が付いているのでどんなレンズにも手ぶれ補正が効きます。
しかし、一般的に、望遠にはレンズ内手ぶれ補正が有効で、ボディー内手ぶれ補正は望遠に向かない。と言われています。
それが正しいならば、望遠レンズにはレンズ内手ぶれ補正が欲しいわけで、でも実のところは望遠もボディー内手ぶれ補正で十分だとするとレンズ内手ぶれ補正いらね。となる。
そこで友人の協力の元、検証をしてみようと思いました。

OLYMPUS 5軸手ぶれ補正 VS Panasonic MEGA O.I.S.

imgstabi01
比較に使用した機材は、オリンパスのボディー内手ぶれ補正 OM-D E-M1 。
パナソニックのレンズ内手ぶれ補正 45-200mm F 4.0-5.6 MEGA O.I.S.
画像で目立っている 40-150mm PRO を購入したと言う友人。検証ついでにPROレンズを拝ませてもらいました。( 40-150mm PRO レビューはこちら。)

テスト方法。
比較する焦点距離は 150mm(35ミリ換算300mm)と、200mm(35ミリ換算400mm)。
手ぶれを防げると言われているシャッタースピード は、1/焦点距離。
焦点距離150mmの場合、35ミリ換算300mmなので1/300秒より速いシャッタースピードで手ぶれが防げるという事になるので、その1段分遅いシャッタースピードの 1/160秒 から徐々に遅いシャッタースピードに変更していき、二人で5回ずつ、計10回撮影してテスト。撮影したものをピクセル等倍表示して手ぶれを検証。

imgstabi03手ぶれしてない写真
imgstabi04手ぶれ写真

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手ぶれ補正比較 テスト結果

1/160秒 1/80秒 1/40秒 1/20秒
150mm
ボディー内手ぶれ補正
150mm
レンズ内手ぶれ補正
200mm
ボディー内手ぶれ補正
200mm
レンズ内手ぶれ補正

※10枚撮影中のぶれていない枚数

結果は意外にもボディー内手ぶれ補正の結果が良かった。
さすがに望遠では E-M1の手ぶれ補正の公表値であるシャッタースピード4段分とはいかないまでも、2段は実用できると思う。(公表値は12-50mmのテレ端使用時)
逆に謎なのが、焦点距離 150mmテスト時のレンズ内手ぶれ補正 MEGA O.I.S.の結果。
1/160。1/80。と良い結果が出ず。1/40でさらに悪くなるはずが、10枚中の5枚はぶれていない写真が撮れた。これはカメラホールディングの個人差を均一化するために二人でそれぞれ撮影してみたにもかかわらず、二人ともホールディングがなっていなかったのか…などと考えてみたりする。
ひとつ思いあたるのはパナソニックの手ぶれ補正の特性。

imgstabi02ゆっくり大きく揺れる手ぶれの状況を苦手としている。MEGA O.I.S.のこの辺が関係しているのか、
それよりもなぜPOWER O.I.S.で比較しなかったのかは触れないでいただきたい。(単純に持っていなかったから。ごめんなさい)

焦点距離200mmでテストする時のシャッタースピードを1/200スタートにし忘れた事は秘密ですが、焦点距離200mmになるとレンズ内手ぶれ補正の結果もシャッタースピードが遅くなるのに比例してぶれが増していき、ボディー内手ぶれ補正はまだ頑張ってくれていて約2段分ぐらいは使えそうな結果になりました。

まとめ

手ぶれ補正にはホールディングなど個人差も多々あるので一概には言えない結果ですが、ボディー内手ぶれ補正は思いの外良い結果でした。優秀なOLYMPUSの5軸手ぶれ補正。それでもやはり焦点距離が長くなるにつれボディー内手ぶれ補正の効果は低くなっていくようです。
一見不甲斐なかったMEGA O.I.S. ですが、きっとボディー内手ぶれ補正ではきつい焦点距離 300mm(35ミリ換算600mm)でも1、2段分は補正してくれるのではないでしょうか。

いつの日か最強手ぶれ補正の座をかけてDual I.S.と5軸シンクロ手ぶれ補正を比較してみたいものです。

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